カンヌ映画祭に行っていました。
映画「祭」っていうくらいだから確かにお祭り騒ぎというか人がめちゃめちゃこの時期は多いです。そして、レッドカーペットを歩くセレブ達。上映会でのスタンディングオベーション。。。。
はなやか〜〜。
でも別の側面というかメインはマーケット(市場)なんですね。
映画の試写が朝から晩まで回っており、無数の商談ブースを蜂のように出たり入ったり
動きまくる各国のバイヤー達。。。
そのマーケットに参加してきましたよ。
で、参加しているバイヤーにとって日々の情報は大切なわけで、「毎朝ホテルやメイン会場などあらゆるところで毎日発行されているSCREENやHOLLYWOODREPPRTER,
VARIETYなどの雑誌のピックUPは日課よ!」と以前AFMというアメリカのフィルムマーケットに参加した時に先輩に教えられた言いつけを守って今回も朝からまずこれらに眼を通しながら朝飯とか食べてました。
うむ。。。やはり欧米のメディアは特に映画に関しては容赦ない辛辣な記事なども多いですが評価すべきは評価されていて映画愛というか歴史なのか文化なのか、そんな奥深さを
感じます。
そんな中日本国内のメディアで、レッドカーペットや、どんな服装だとか、俳優さん周りの芸能チックな情報の他に映画についてバイアスがなくフラットな視点で語るメディア、ジャーナリストがどれくらいいるのだろうか?という疑問を感じることができました。
映画祭の現地にいたからこそもたげてきた感情でした。
なんか一つくらいは、映画会社の宣伝マンとの関係値がなくバイアスのかかってない、映画そのものを分析、解説してくれるメディア、人はいないものかな。。。
個人的に思いつくのは、町山さんや宇多丸さん、水道橋博士さん、あと江頭さん!!
たまたま江頭さんの映画批評を直に聞く機会があったんですが、この人、「オチ」まで
全部言っちゃう型の映画批評なんですが、それでも独自の基準を持って話してくれるから
オチを知っても実際に見たくなってしまった。
メディア、番組は、、、あんま思いつかないな。。もう映画紹介番組、コーナーはTVでは
壊滅状態ですからね。あとはネットやイベントでどうにかならないかな。。
そんな中で、入江監督(『SRサイタマノラッパー』ほか)率いる軍団が発行している
メルマガ「僕らのモテるための映画聖典」はバイアス、人間関係などものともしないガチ批評でいまの日本の映画批評メディアの中で特異なメディアなのではないか!?とあらためて
思いました。
うーん。ガチすぎる。この人たちなんでここまで修行のように毎週毎週毎週映画を見に行き記事を書き連ねているのか。。。
たぶん、映画がないと死んでしまうような人たちなのでしょう。
そんなガチな批評、解説メディアがあっても「いいね!」